2006年11月25日

Double negative is not English!

二重否定(Double Negative)の使い方を何度か記載してきましたが、最近、仕事でアメリカ人と一緒の会議に参加した際に、一人のアメリカ人が発した言葉です。
直訳すると、「二重否定は英語ではない」。

ところが、このサイトでも紹介しているように、ビートルズの歌詞にも二重否定は何度も出てきます。(破格の二重否定)それどころか Elvis Presley の One Night では三重否定まででてきています。(GETTING BETTER --- 三重否定?!
中学校のときに英語の授業では二重否定は使わないと習いました。それにもかかわらず二重否定がこんなに出てくるのは、使い方を間違うからでしょうか。

その会議の内容は仕事のことなので詳しくはお話できませんが、(というよりも既に中身は覚えていませんが)日本人が言った言葉に端を発しています。「○○をしないことは無い。」というような意味のことを日本人が発言したのです。日本語では直ぐにわかるように二重否定です。「○○をしないことは無い」といっている日本人は、否定の否定なので、結局「○○をする」、というつもりで発言したのだと思います。
ところが、普通のアメリカ人にとって二重否定は、否定の強調です。「○○んてするわけが無い!」という意味に取られてしまいます。全く意味が異なってきますよね。彼には、日本人が使う二重否定の意味がどちらなのか判別できなかったのでしょう。それで、冒頭の Double negative is not English! という言葉になりました。

二重否定そのものは、The Beatles で歌を作る3人がみんな使っていますので、既に市民権を得ているといえると思います。
Paul の歌詞の例 Say you don't need no diamond ring (ダイヤの指輪なんか要らないと言ってくれ)(CAN'T BUY ME LOVE 初期の大ヒット曲
John の歌詞の例 Nothing can’t be done ((なにも)出来っこない)(ALL YOU NEED IS LOVE --- 世界に向けての John の愛の賛歌
George の歌詞の例 I don’t need no other lover.(他の恋人なんて要るわけが無い)(SOMETHING --- George の名曲
Richard(Ringo)は、殆ど歌をつくらないので、流石に例は見つかりませんでした。

それにもかかわらず、二重否定が正式な英語としては推奨されていないのは、Native からみても、意味が二通りに取れるということかも知れませんね。

英語は右脳で日本語は左脳で理解される言語だという説明を聞いたことがあります。右脳は感情、左脳は理性(論理)をつかさどる脳といわれています。
変な例えですが、ある事柄は、右側を指しているとします。それを否定すると、左側です。否定ということが左側を指していることになります。
論理的な思考で理解する日本人には、二重否定は、論理の上で、否定の否定なので、右側の反対(左側)の更に反対なので、つまり右側を指していると理解します。
ところが、英語脳の場合には、感性が支配しますから、二度方向が違うなんていうめんどくさいことは考えない。素直に、否定の言葉は、二つとも左側を指していると考える。すると、二重に左方向を指しているので、これは左方向を強調した、と考えるのかも知れません。
あまり英語を理解するのには役立ちませんね。
posted by 庵里 at 13:13 | Comment(5) | TrackBack(0) | 英語のお勉強
この記事へのコメント
 こんばんわ、この記事には関係ない質問ですが、日本語でビートルズの曲を歌っているグループのバンド名はなんていうのですか?

 TVの第三惑星アイドルで良く使用されているやつなのですが。
 よろしくお願いします。結構気に入っています。
Posted by UG at 2006年11月26日 02:28
おそらく東京ビートルズだと思います。
Posted by 庵里 at 2006年11月26日 22:31
ありがとうございました!発見しました。視聴しましたがなんか変な感じでおもしろかったです。
Posted by UG at 2006年11月28日 01:55
二重否定を調べていてこのブログにたどり着きました。
ISLEY BROTHERSのBetween The Sheetsにも同じような表現がありますね。
「Hey, girl, ain’t no mystery」
「ねえ、神秘でも何でもないんだよ」という感じでしょうか?
Posted by ma60ac at 2007年05月06日 13:44
ちょっと気になったのでコメントさせていただきます。
「英語は右脳で日本語は左脳で理解される言語だという説明を聞いたことがあります」

これ、実は逆です。日本語の文字は絵から出来ていているので見ていると右脳を使っているそうです。そして感情を表現する歌が昔からあります。
レトリックを歴史に持つ欧米の方は論理的傾向が強いですが、
日本の文化としてそれはあまりないように思います。
帰国してきて、そのギャップで苦労しました。。。

なぜかここに行き着き、あれ?と思ったのでコメントをさせていただきました。読んでくださりどうもありがとうございました。
Posted by tantan at 2012年01月27日 22:13
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