2005年06月01日

THE BALLAD OF JOHN AND YOKO その2

昨日の続きです。
この曲は長い。Paul の Another Day に匹敵する長さですね。ここでも、二重否定が出てきています。文法的には間違いだと思うけど、英国人は、口語ではごく普通に使うのかも。

ジョンとヨーコのバラッド
原詞はこちら
http://www.absolutelyric.com/lyrics/view/the_beatles/the_ballad_of_john_and_yoko/

★単語帳と解説の続き
make 《口語》〈…に〉間に合う/
Finally (we) made the plain into Paris. とここは主語の we が省略されている/honeymoon [動][自]〔+[副(句)]〕新婚旅行をする; 新婚期を過ごす They 〜ed in Paris. 彼らは新婚旅行をパリで過ごした。もちろん、名詞で新婚旅行の意味もある。/
down この前が空の上の飛行機だから down という副詞を使ったのだと思う。/
Seine [名] [the 〜] セーヌ川 《フランス北部を流れ Paris を貫流してイギリス海峡に注ぐ》./
PETER BROWN ビートルズの側近の一人、THE LOVE YOU MAKE / AN INSIDER'S STORY OF THE BEATLES(邦題ビートルズ ラヴ・ユー・メイク 上下)の著作がある/
make it 《口語》 うまくやり遂げる; 成功[出世]する She made it as a pianist. 彼女はピアニストとして成功した./
married ここではmarry から発生した形容詞/get married〔…と〕結婚する 〔to〕《★marry [自] より口語的》/
Gibraltarジブラルタル 《スペイン南端の小半島で英国の直轄領; 地中海の要衝; 海・空軍基地がある》./

やっとのことでパリに向かう飛行機に間に合って
セーヌ川へ新婚旅行
ピーターブラウンが電話をかけてきて言った
君たちはうまくやり遂げられるよ
君たちはスペインの近くのジブラルタルで結婚できる


次の一節は昨日とおなじ繰り返し

ああ、君はそれが簡単でないことを知っている
それがどんなにつらいかを知っている
生きるものはみんないつか死ぬって言うだけで
僕をはりつけにしようとしている※


Drove from Paris to the Amsterdam Hilton 主語はおそらくWe で省略。ここでのdriveはもちろん自動詞〔動 (+[副(句)])〕車に乗っていく, ドライブする/
Hilton はヒルトンホテルと思う。エッフェル塔ちかくの高級ホテル/
newspapers 新聞だが、主人公の僕と会話しているし、問いかけになっているので、新聞記者としておいた。新聞記者は、普通は、a journalist; 《英》 a pressman; a (newspaper) reporter (取材記者)/

パリからアムステルダムのヒルトンまで車で行って
ベッドで1週間語り合った
新聞記者がいった「いったい、ベッドの中で何をしてるんだ?」
僕は言った「僕達の平和を手に入れようとしてるんだ」


※繰り返し

rainy 雨の/
provide [save up] for a rainy day まさかの時のため貯金(など)して備える[蓄える].。日本人は晴耕雨読で、雨の日は農作業が出来ないから、その日のために蓄えをと考えるが、おそらく英国人には、雨の日には狩ができないからと連想されるのでしょうね/
charity 慈善(行為), チャリティー; 施し(物)/
You don't take nothing with you but your soul - think! ここで何度も取り上げているが、これも二重否定(破格の二重否定参照)。You don't take anything with you but your soul. が正しい。anything を nothing と代えて二重に否定語を重ねることで、何も無いことを強調している。最後の Think は夫に向かってこの状況を、何とかしてちょうだい、ちゃんと考えてるの!くらいの意味/

まさかの時のためにお金を溜め込んで、
衣類を全部チャリティに出して
昨日の夜、女房に言われた
「あら、あなたが死んだら
あなたの魂以外はこれっぽっちも残らないわね
ちょっと考えてよ」


lightning 稲妻の(ような); 非常に速い/
lightning trip 非常に短い、或いは速いペースの旅行であろう/
(We) made a lightning trip to Vienna. 最初の主語が省略。/
eating chocolate cake in a bag. 前の lightning trip 、或いはその文節全体を修飾している修飾節。チョコレートケーキを食べながらといっているが、lightning という形容詞とあわせて考えると、ちゃんとした食事も取らないで、かばんにつめたチョコレートケーキを食事代わりに食べながらの急ぎ足の旅行(をした)と解釈できる/
go to a person's head (1) 〈酒が〉人を酔わせる. (2) 〈勝利などが〉人を興奮させる, 有頂天にする. (3) 〈称賛などが〉人をうぬぼれさせる./
guru (ヒンズー教の)導師.(精神的)指導者./
drag [U] 異性の服 in 〜 女[男]装して./

ウィーンを急ぎ足で旅行した
バッグの中のチョコレートケーキを食べながら
新聞記者がいった「彼女は彼を有頂天にさせてしまった」
「仮装したヒンズー卿の導師みたいだ」


※繰り返し

Caught an early plane back to London. これも文頭に We が省略されている./
acorn [C] どんぐり, 殻斗(かくと)果 《oak の殻斗のある果実》/
tie 〔+目(+[副])〕(ひも・ロープなどで)〈…を〉結び[縛り, くくり]つける, 縛る, くくる 〈up, together〉 どんぐりをどうやって縛り付けるのだろう?/
sack [C]大袋 《穀物・石炭・粉・ジャガイモなどを入れる麻・ズックなど粗い布で作られた大きな通例長方形の袋》./
success成功; 上出来, 上首尾/
It's good to have the both of you back あなた達二人が帰ってきてここにいることがすばらしいといっている/

早朝の飛行機でロンドンに帰り
どんぐり50個が縛って袋に入っている
新聞社の男がいった「君たちの成功を祈っている
二人とも帰ってきてくれてうれしいよ


※繰り返し
生きるものはみんないつか死ぬって言うだけで
僕をはりつけにしようとしている
posted by 庵里 at 22:05 | Comment(4) | TrackBack(2) | Album に入れる前
この記事へのコメント
TBどうもありがとうございました。

ジョンとヨーコのバラッド、お勉強させていただいてます。(現在形)

繰り返し出てくる

The way things are going
They're going to crucify me.

が、痛ましいですね。
最高に幸せな二人の時間(honeymoon)にも、
プレスの人がやってくるのですね。
Posted by ☆wishtree☆ at 2005年06月02日 21:16
コメントありがとうございます。
この曲がレコーディングされたのは69年4月22日ですが、その1ヶ月前の3月20日には、歌詞に出てくるGibraltarで婚姻届をだし、レコーディングの2日後には、John Ono Lennon と改名したそうです。誰の目にも The Beatles の終焉が近づいており、暖かく二人を見守るという余裕はそのころの誰にもなかったのでしょうね。
Posted by 庵里 at 2005年06月02日 23:09
provide [save up] for a rainy day まさかの時のため貯金(など)して備える[蓄える].。日本人は晴耕雨読で、雨の日は農作業が出来ないから、その日のために蓄えをと考えるが、おそらく英国人には、雨の日には狩ができないからと連想されるのでしょうね

これ、面白いですね。

ほかにも音楽のリズムに関して、こんな話を読んだことがあります。

日本人は、盆踊りとか宴会での手拍子でわかるように、

○×・○×・○×・○×

と、表で手を叩いてリズムをとるのに対し、

R&BやHIP HOPに象徴される洋楽は、

×○・×○・×○・×○

と裏でリズムをとりますよね。

この違いは、

表拍(リズム)は、農耕の斧や鎌をふりかざすリズムで、

裏拍は、馬の背に揺られているリズムなのだといいます。
Posted by ☆wishtree☆ at 2005年06月09日 09:35
へえ、そうなんですか。そういわれてみると確かにそうかも。やっぱり音楽を勉強した方って気がつくところが違いますね。
よく言われていることですが、日本人は、農耕民族なので、土地に対する思い入れが強く、帰巣本能が旺盛で、もともといた集団への帰属意識により、なかなか自分を変えられないっていうところがあるように思います。日本人の心のよりどころは一般的には、土地と帰属している集団なのかも知れませんね。
一方、狩猟民族は、獲物があるところに移動して、もとの土地にそれほど執着しない。仕事や会社の mobility が高いのもそういったところに遠因を求めることもできます。だからこそ、彼らの心のよりどころは、動かない土地ではなく、お祈りさえすれば何処にでも付いて来てくれる神様なのでしょうか。
そう考えると日本人の無宗教の元凶は土地かも知れないですね。ちょっと論理が無理すぎるかな。
Posted by 庵里 at 2005年06月09日 22:26
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