今日はちょっと歌詞からはなれて普通のお勉強
英語では、普通、二重否定は使われないと中学校の時に習いました。
「XXでないことはない」
などという厄介な文章は、最初に結論を言う英語の構文になじまないのだと思います。
英語を話すときには最初から言うべきことを決めてからでないとしゃべれませんが、日本語の場合は文末に動詞が来てさらにその否定は一番最後に来るので、言いたいことを一番最後まで保留しておくことができます。
良いのか悪いのかは別ですが、日本人と欧米人の思考の仕方にも影響を与えているのかも知れません。
ところが英語の歌詞の中には時々二重否定が出てきます。不覚にもThe Beatles の歌詞で例題を思い出せなかった。だれか気が付いたらコメントいただけるとうれしいです。同じ時代の二つの Big artist の歌詞から。
I can't get no satisfaction (The Rolling Stones "SATISFACTION")
We don't need no education.
We don't need no thoughts controll. (Pink Floyd "The Wall")
意味は否定の否定なので肯定かと思えばそうではなく、否定の強調です。
I can't get no satisfaction 満足なんてできるわけない!
We don't need no education. 教育なんて必要ない
We don't need no thoughts controll. 思想のコントロールなんて真っ平だ
最初に述べたように英語の構文はまず主語の次にすぐ動詞がきてそこで文章全体の結論が出されてしまいます。二重否定の場合も、助動詞で否定文にしていますから、その後で構文全体を肯定文の意味にするのは潔しとしないのかも知れません。
歌詞の中にでてくるのだから英語の Native には多分普通に通じるのでしょう。
論理的な思考には着いていけない世界ですね。
肯定文 We need some education. (教育が必要だ)
否定文 We don't need any education. (教育は必要ない)
We need no education. (教育は必要ない)
強い否定文 We don't need no education. (教育なんて真っ平だ)
こんな感じですね。それとも、二重否定は使わないと中学でならったのは基本だけで、英語では普通の言い方なのかしら。
Roring Stones の歌詞では、若い人にはわからないかなって思ってましたが、一回り以上年が違う人にこの話をしたら、直ぐに I can't get no satisfaction♪って口ずさんでくれて、ちゃんと知ってて安心しました。でも後でRoling Stones の世代だよねって聞いたら、その女性いわく「Roling Stones は、伝説です」って。real time では無いってことですね。
追加ですが、やっと The Beatles の歌詞の中に二重否定を見つけました。
I ain't got nothing but love babe (Eight Days A Week)
ain't は am not あるいは、助動詞用法の have not の(英式)省略形。ただし一般的ではなく、スラング的な言い方。
最後の babe は呼びかけ。
省略形を戻すと二重否定であることがあきらかになる。
I have not got nothing but love.
普通の否定文なら、
I have got nothing but love.
I have not got anything but love.
愛以外は何も持っていない
強調すると
愛以外は全く何も持っていない。愛以外は何のとりえもない。くらいの意味ととれる。
これらの文例を見ると、いずれの例もかなりスラングに近い表現ととれる。ロックはもともと反体制の音楽であったことを考えるとそれもしかりかもしれない。受験の英作文には使わないほうが無難。
他にも二重否定は結構出てきます。
Say you don’t need no diamond ring.(CAN'T BUY ME LOVE )
You don't take nothing with you but your soul - think! ( THE BALLAD OF JOHN AND YOKO )
2005年01月14日
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ビートルズやストーンズはメロディだけでなく、歌詞にも黒人のフィーリングを入れたくて使っているようです。