今日は管理人が永い間勘違いしていた言い回しを少し。
以前、出張でアメリカに行って仕事をしていたときに、若い社員が、もう帰るという時になって、
I'v gotta go.
という表現をするのをよく耳にしていました。
年配の社員は、ちゃんと I'm leaving. というのですが、若いのに限って、
I'v gotta go. という。
もちろん、gotta は got to の省略形。
これはどう見ても現在完了形である。
なんとなく、語感から、「既に行ってしまった」という印象を受けていた。
でも、お前はそこにいるじゃないか??
まだ、そこにいるのに、もはや仕事がしたくないから、おいらはもう行ってしまった。(だから、もう仕事はできない)という意味かと思っていた。この表現をするのが決まって若い社員だということも理解を複雑にしている。
ずっと年寄りの社員は、ちゃんと、I'm leaving という。これは判る。今から(この職場を)離れるつもりだという近未来を現在進行形で表すというのは、中学校だか、高校だかで習ったし、どんな文法の教科書にも出てくる。もちろん帰る事に変わりは無いのだが。それに比して、若いのが、僕はもういないというのは、比較的親しい間柄の上司が部下に、
上司「XX君、まだいるか?」
部下のXX君「もう、帰りました。(だからもう仕事はできません)」
というノリかなと思ってしまう。
あるとき、お昼を食べた後くらいに、この時間ならまだ、"I've gotta go" とは言わないだろうと思って、こちらから、これはどういう意味かと聞いてみた。
"I've gotta go" means "I need to go, and I want to go." だと教えてくれた。なるほどそうか、やっぱり、僕はもう行ったよという表現で「行きたい、行かねば」ということを表現しているのだなとそのときは理解していました。
もうお気づきと思いますが、簡単な成句の誤解です。
この場合の get は自動詞で、なる、至るなどの意味。
get to は、ここでは、何々するようになる、することが出来るくらいの意味。
すると、get to go は、行くようになる、行くことができるくらいの意味。
I gotta go. 行かなきゃならない.
これの完了形と考えると、いかなきゃならなくなってしまったという意味で、状況の完了形であって、いくということの完了形ではないので、別に矛盾はありません。
なるほど、これなら意味が通じる。そこにいてもかまわないわけです。
ちゃんと辞書を調べると、have got に更に適切な訳がついていました。
have got 《★[用法] (1) 話し言葉では have got は have の, また have got to は have to の代用になる; (2) 一般に have got (to) は have (to) よりも強調的》
I have got to go は、口語表現で、I have to go(私は行句必要がある)をやや強調したものというのが、落ち着くところであろう。当時、have や get や go などという簡単な動詞ばかりなので、辞書を調べても判らないだろうと、最初から調べなかった。ちゃんと辞書を調べなきゃという教訓でした。
でも、もう帰りましたよ、というノリの方が少し愉快かも。
2005年05月17日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック